部位に合わせた正しい歯みがき方法について
大栄会岐阜柳津デンタルクリニック
こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。
毎日しっかりと歯みがきをしていても、汚れが残ってしまうことがあります。
これは、歯の形や位置などによって汚れが溜まりやすい部分が異なるため、同じように磨いていても十分に汚れを落としきれないことがあるからです。
今回は、特に磨き残しの多い箇所に注目し、それぞれに適した歯みがきのポイントについてお話しします。
汚れが残りやすい箇所の特徴を知る
磨き残しが多い箇所と、それぞれに適した歯みがき方法をご紹介します。
歯と歯の間
歯と歯の間は、食べかすや歯垢などが蓄積しやすい箇所です。
歯ブラシの側面を縦に当て、上下に動かしながら歯を磨くと汚れが落ちやすいです。
さらに、デンタルフロスなどを併用すると、歯と歯の隙間の汚れをしっかり落とすことができるため、より効果的です。
奥歯の溝と咬み合わせ部分
奥歯は深い溝や凹凸があり、汚れが溜まりやすい構造をしています。
歯ブラシの毛先を歯の面に対して直角に当て、小刻みに動かしながら磨くと、溝の奥の汚れまでしっかりと落とせます。
歯と歯ぐきの境目
歯と歯ぐきの境目は、わずかな溝（歯肉溝）があるため、食べかすや歯垢が入り込みやすい構造になっており、汚れが溜まりやすいです。
歯ブラシの毛先を45度の角度に当て、歯周ポケットの中に歯ブラシの先を入れて優しく磨くことで、歯ぐきの健康を保つことができます。
一番奥の歯のうしろ
一番奥の歯のうしろ側の面は歯ブラシが届きにくいため、磨き残しがしやすい箇所です。
ヘッドの先端（つま先部分）を使い、奥の歯の左右どちら側からも当てて丁寧に磨くことが大切です。
前歯の裏側
前歯の裏側はくぼみがあるため、汚れが残りやすい部分です。
歯ブラシを縦に持ってヘッド後方（かかと部分）を使い、歯を一本ずつかき出すように磨くとしっかりと汚れを落とすことができます。
まとめ
磨き残しを減らすためには、歯の構造や位置に合わせた磨き方を意識することが大切です。
歯間ケアも組み合わせながら清潔なお口の状態を維持することで、むし歯や歯ぐきなどのトラブルを予防し、長く健康な歯を守ることにつながります。
当院では、歯の検診の際に歯みがき指導を行なっていますので、ぜひご来院ください。
