子どもの歯みがきを楽しく続けるためにできること

こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。
子どもが歯みがきを嫌がるのは、多くのご家庭で見られる身近なお悩みです。
痛みや歯みがき剤の味への苦手意識、また、歯みがきの時間が長く感じられるなど、さまざまな理由で子どもは歯みがきを嫌がります。しかし、歯みがきがおろそかになると、むし歯になりやすくなるため注意が必要です。
今回は、ご家庭での歯みがきを楽しく習慣付ける方法についてお話しします。
子どもが歯みがきを嫌がるのはなぜ?
子どもが歯みがきを苦手に感じる理由は、いくつか考えられます。
痛みを感じやすい
新しく生えた歯や抜けた後の歯ぐきはとても敏感です。歯ブラシが当たると痛みを感じやすく、繰り返すうちに「歯みがき=痛いもの」と思ってしまうことがあります。柔らかい歯ブラシを選び、やさしく磨くことが大切です。
歯みがき剤の味が苦手
大人には爽やかに感じられていても、子どもにとっては「辛い」「苦い」と感じることがあります。フルーツ味や甘めの子ども用歯みがき剤を使うと、味に対する抵抗感を抑えることができ、歯みがきに取り組みやすくなります。
長い時間に感じる
大人にとっては短い数分でも、子どもにとってはとても長く感じられます。そのため「まだ終わらないの?」と嫌がることもあります。歯みがきの歌やリズム遊びを取り入れると、時間が早く過ぎるように感じられます。
歯みがきを楽しい時間に変える工夫
遊びや物語を取り入れる
「歯みがきマンがむし歯怪獣をやっつける!」といったオリジナルのストーリーを作ることで、歯みがきタイムを冒険のたのしい時間に変えられます。また、スマートフォン用の歯みがきアプリを使えば、アニメーションを見ながら正しい磨き方を楽しく学ぶこともできます。
親子で一緒に歯みがきする
子どもは親の行動をよく観察します。親が楽しそうに歯を磨く姿を見せると、子どもも「歯みがきは楽しいものだ」と自然に感じやすくなります。さらに、鏡の前で一緒に歯を磨くのも効果的です。
褒めて自信を育てる
お子さまが上手に歯を磨けたときは「今日は奥歯までしっかり磨けたね」と具体的に褒めましょう。最後まで頑張れたら「よく頑張ったね」と努力を認めることも大切です。
また、「歯みがきシール」や「絵本を読む時間」といった小さなごほうびを用意することで、子どもは達成感を味わいながら、楽しく歯みがきを続けられるようになります。
歯みがきを楽しく続ける工夫で未来を守る
子どもが歯みがきを嫌がるのは、決して珍しいことではありません。痛みを和らげる工夫や遊びの要素を取り入れたり、褒めて励ましたりすることで、歯みがきは徐々に楽しい習慣へと変わっていきます。
当クリニックでは、お子さまの歯みがき指導やむし歯予防に関するご相談を承っています。気になることがありましたら、どうぞお気軽にお声掛けください。

