歯周病予防には「たんぱく質」が大切

たんぱく質


こんにちは。岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。

「歯や歯ぐきに必要な栄養素は?」と聞かれると、多くの方が「カルシウム」と答えるのではないでしょうか。もちろんカルシウムも大切ですが、実はもう一つ欠かせない栄養素があります。それが「たんぱく質」です。

今回は、たんぱく質と歯ぐきの関係、さらに歯を長持ちさせるために知っておきたいポイントについてお話しします。

体の6分の1は「たんぱく質」

人間の体のおよそ6分の1は、たんぱく質でできています。筋肉だけでなく、血液・皮膚・髪・爪なども、たんぱく質を材料にして作られています。
歯ぐきも例外ではありません。歯ぐきはコラーゲン繊維から成り立っており、その約60%がたんぱく質の一種であるコラーゲンです。つまり、十分なたんぱく質がなければ健康な歯ぐきを維持することが難しくなるのです。

歯周病で失われる「歯ぐきのたんぱく質」

歯周病は、歯垢(プラーク)の中に潜む歯周病菌が引き起こす病気で、日本では成人の約8割が歯周病にかかっているといわれています。自覚症状が乏しいため、気付いたときには進行していることも多く、最悪の場合は歯を失ってしまうこともあります。

炎症が繰り返されると歯ぐきのコラーゲンが分解され、歯ぐきが下がってしまいます。その結果、歯が長く見えるようになったり、歯を支える力が弱まったりします。

歯周病予防には「たんぱく質」と「ビタミンC」

炎症を起こす歯周病を防ぐためには、「たんぱく質」と「ビタミンC」を意識して摂ることが大切です。たんぱく質には歯ぐきを強くする働きがあるため、魚介類や肉、大豆製品など、たんぱく質を多く含む食品を毎食しっかりと食べることをおすすめします。また、ビタミンCが不足すると、細菌が粘膜に浸透しやすくなるといわれています。
たんぱく質やビタミン・ミネラルは「摂りだめ」することができないため、日々合成と分解が繰り返されています。そのため定期的に摂ることが大切です。

毎日の食事からさまざまな食材を摂り、バランスの良い理想的な食事に近づけましょう。

まとめ

しっかり噛める歯は、食事を楽しむためだけでなく、全身の健康や生活の質にも深く関わっています。毎日の食事でたんぱく質やビタミンCを摂ることを意識し、お口のトラブル予防に積極的に取り組みましょう。
また、歯科医院での定期検診やクリーニングを受けることも、歯を長持ちさせるうえで重要です。ぜひ当クリニックの定期歯科検診をご利用ください。

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