顎関節症とは?原因とケア方法

こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。
7月20日は「ハンバーガーの日」でした。実はこの日は、日本で初めてマクドナルドがオープンしたことに由来しています。
おいしいハンバーガーですが「顎が痛くて食べられない…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、顎の不調の代表的な疾患である「顎関節症(がくかんせつしょう)」についてお話しします。
顎関節症ってどんな病気?
顎関節症は、顎の関節や周りの筋肉に痛みや動かしにくさが出る病気です。関節の中には「関節円板(えんばん)」というクッションのような役割をもつものがありますが、これがずれると、音がしたり、痛みが出たりします。
主な原因
顎関節症は、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。
- ストレス
- 歯ぎしり・食いしばり
- 頬づえ
- 片側だけで食べる癖(片噛み)
- うつぶせ寝
- 猫背
このような日常の癖が、顎に大きな負担をかけてしまいます。
顎関節症の4つのタイプ
顎関節症は、主に次の4つのタイプに分けられます。
Ⅰ型:咀嚼(そしゃく)筋痛障害
顎を動かす筋肉に痛みが出ます。こめかみや頬がズキズキと痛むのが特徴です。
Ⅱ型:顎関節痛障害
顎の関節そのものに痛みがあり、耳の周りが痛むこともあります。
Ⅲ型:関節円板障害
関節の中の円板がずれて音がしたり、口が開かなくなったりします。
Ⅳ型:変形性顎関節症
長期間にわたり強い負担がかかると、関節が変形し、口を開けときにゴリゴリと音がすることもあります。
気になる症状はありませんか?
次のような症状があれば、顎関節症の可能性があります。
- 顎の関節が痛い
- 口を大きく開けられない
- 口の開け閉めで音がする
- 食事中に顎がだるくなる
- 頬やこめかみが痛む
また、頭痛や肩こり、耳の違和感、目の疲れなどが出ることもあります。
セルフケアと歯科医院での治療
セルフケア
筋肉マッサージや開口ストレッチなど、無理のない範囲で行うセルフケアが効果的です。
歯科医院での治療
歯科医院では「スプリント療法」というマウスピースを使った治療を行なっています。
顎に負担が掛からないよう調節されたスプリント(マウスピース)をお口の中に装着して、日常生活を過ごしていただけます。
徐々に顎関節が安定することで、顎への負担をやわらげます。
顎の違和感はそのままにせず相談を
顎関節症は誰にでも起こる可能性がありますが、多くの場合、1年以内に症状が改善するといわれています。
当クリニックでは、顎の状態を丁寧に確認し、必要に応じてマウスピースの作製やセルフケアのアドバイスも行なっています。
気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。