口腔ケアがもたらす健康効果

こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。
5月9日は「口腔ケアの日」でした。
日付は「5(こう)9(くう)」(口腔)にちなみ、日本歯科医師会によって制定されました。
今回は、この記念日にちなみ「口腔ケア」についてお話しします。
お口をきれいにするだけではない!口腔ケアの役割
口腔ケアとは、歯や歯ぐき、舌などを清潔に保ち、お口のはたらきを守ることをいいます。
むし歯や歯周病を予防するだけでなく、全身の健康を守るうえでもとても大切です。
たとえば、歯周病が進行すると、歯ぐきが腫れて血が出たり、口臭の原因になったりします。
さらに、歯周病の細菌が体の中に入り込むことで、脳梗塞や心臓病、糖尿病、リウマチなどのリスクが高くなることも、近年の研究でわかってきました。
飲み込みや呼吸への影響
お口のはたらきが弱くなると、飲み込みがうまくできなくなる「嚥下障害(えんげしょうがい)」を引き起こすことがあります。
その結果、食べ物や飲み物と一緒にお口の中の細菌が気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうこともあります。
高齢の方や体が弱っている方にとっては、命に関わることもあるため、しっかりとした口腔ケアが重要になります。
口腔ケアの種類
口腔ケアは、大きく次の2つに分けられます。
器質的口腔ケア
歯みがきに加えて、つめ物・かぶせ物・入れ歯・舌の清掃も行い、お口の中を清潔に保ちます。
機能的口腔ケア
お口周りの筋肉や舌を動かすことで、咬み合わせや飲み込み、発音などの機能を保ちます。
これにより、食べる・話すといった日常生活の大切な動作をサポートします。
どちらも大切なケアであり、どちらか一方だけでは不十分なこともあります。
そのため、毎日のケアと合わせて、定期的に歯科医院でのチェックを受けることをおすすめします。
お口の健康は、体の健康にもつながります
口腔ケアは、むし歯や歯周病を防ぐだけでなく、体のさまざまな病気の予防にもつながっています。
当クリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせたケア方法をご提案しています。
日々の口腔ケアに少しでも不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。