お口の健康を守るために!舌みがきの大切さ

舌磨き


こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。

皆さまは、歯だけでなく舌にも汚れが付くことをご存じですか?
舌の表面に付着する白い汚れを「舌苔(ぜったい)」といい、細菌・食べかす・はがれた粘膜などが積み重なってできます。
舌苔は、お口の乾燥や疾患、薬の副作用などによって増えやすくなり、口臭などさまざまなトラブルの原因にもなります。

今回は、舌苔を取り除く「舌みがき」のメリットや正しい方法についてお話しします。

舌みがきのメリット

  1. 歯みがきの効果を高める
    舌苔が付いたまま歯みがきをすると、舌の細菌が歯に移り、逆効果になる可能性があります。
    歯みがきをする前に舌をきれいにすることで、お口全体を清潔に保ちやすくなります。
  2. 口臭を予防する
    口臭の主な原因は、歯ではなく舌苔に潜む細菌です。
    舌みがきを丁寧に行うことで、口臭の軽減につながります。
  3. 味覚を守る
    舌の表面には「味蕾(みらい)」という味を感じる器官があります。
    舌苔が厚くなると味蕾が覆われ、味覚が鈍くなる可能性があります。
    定期的に舌みがきをすることで、食事を美味しく楽しむことができます。
  4. 誤嚥性肺炎の予防
    舌苔には多くの細菌が含まれています。
    これが誤って気管に入り、肺まで達すると誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります。
    舌みがきを習慣にすることで、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。

◆正しい舌みがきのポイント

舌みがきは、やり方を間違えると逆に舌を傷付けたり、口腔環境を悪化させたりすることがあります。
以下のポイントを押さえて、適切に行いましょう。

  1. 起床直後に行う
    朝起きた直後は、お口の中の細菌が最も多い時間帯です。
    舌に付着した細菌をそのままにして朝食をとると、細菌を一緒に飲み込んでしまう可能性があります。
    舌みがきは、朝の歯みがきの前に行うのがおすすめです。
  2. 専用ブラシを使用する
    舌はとてもデリケートな粘膜でできています。
    歯ブラシではなく、舌みがき専用ブラシを使用しましょう。
    また、舌を磨く前には、水でうがいをしてお口の中を潤わせると負担が少なくなります。
    舌専用のクリーニングジェルを使うと、さらに効果的です。
  3. 「奥から手前」にやさしく磨く
    舌の汚れは、鏡を見ながら「舌の奥から手前」に向かってかき出すように磨きます。
    3~4回程度、軽くなでるように動かすのがポイントです。
    力を入れすぎると舌を傷付ける原因になるため、やさしく行いましょう。
    磨き終わったら、水でしっかりうがいをして、お口の中をきれいにしてください。

舌みがきで健康な口腔環境を

舌みがきは、お口の中を清潔に保つためにとても大切です。
口臭予防や味覚の維持だけでなく、誤嚥性肺炎のリスクを減らす効果も期待できます。
ただし、やりすぎると舌を傷付けることがあるため、1日1回、起床直後にやさしく行うのが理想的です。
正しい舌みがきを習慣にして、健康なお口を維持しましょう。

初診WEB予約

お口のことでお悩みなら、イオン柳津の歯医者さん「岐阜柳津デンタルクリニック」にご相談ください