睡眠と歯ぎしりの関係 〜快適な眠りのためにできること〜

朝起きた女性


こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。

春の訪れとともに、日中の暖かさが増してきましたね。
春は「眠い」と感じることが多い季節ですが、これは古くから「春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えず」といわれるように、心地よい眠りにつながる季節でもあります。

皆さまは「睡眠の日」をご存じですか?
日本には、9月3日(秋の睡眠の日)と3月18日(春の睡眠の日)の2回の睡眠の日があります。
これは、睡眠の大切さを見直すために設けられた記念日です。

しかし、「歯ぎしり・くいしばり」が、良質な睡眠を妨げることをご存じでしょうか?
今回は、睡眠中の歯ぎしり・くいしばりがもたらす影響と対策についてお話しします。

睡眠中の歯ぎしり・くいしばりとは?

朝起きたときに「なんとなく疲れが取れない」「顎が重い」と感じることはありませんか?
それは、睡眠中に無意識に歯ぎしりやくいしばりをしている可能性があります。

睡眠中の歯ぎしりは「睡眠時ブラキシズム」と呼ばれ、本人が自覚しにくいため、知らないうちに歯や顎へ大きな負担をかけてしまうことがあります。
これにより、歯がすり減ったり、割れたりするだけでなく、歯周病の悪化や顎関節症を引き起こすこともあります。

睡眠時ブラキシズムの種類

歯ぎしりには大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

グライディング

上下の歯をこすり合わせ、ギリギリと音がするタイプの歯ぎしり。

タッピング

カチカチと上下の歯をリズミカルに咬み合わせるタイプ。

クレンチング

歯を強くかみしめるタイプ(くいしばり)で、音がしないため気付きにくい。

歯ぎしりが健康に与える影響

歯ぎしり・くいしばりが続くと、さまざまな健康リスクが生じます。

強い力が加わることで歯がすり減り、エナメル質が削れると、むし歯や知覚過敏のリスクが高まります。

治療した歯のつめ物が欠けたり、すき間ができることで、そこからむし歯になりやすくなります。

顎に負担がかかり、口を開けづらくなったり、痛みが出たりすることがあります。

歯ぐきに強い圧力がかかることで炎症が進み、歯周病が悪化する可能性があります。

歯に過度な力が加わることで、歯と歯のすき間が広がることがあります。

首や肩の筋肉に負担がかかることで、筋肉の緊張やこわばりが生じ、肩こりや頭痛の原因となります。

歯ぎしり・くいしばりの対策

歯ぎしりの悪影響を防ぐためには、以下の対策が有効です。

マウスピースの使用

歯科医院でオーダーメイドのマウスピースを作製し、就寝時に装着することで歯や顎の負担を軽減します。

咬み合わせの調整

咬み合わせが影響している場合は、矯正治療やかぶせ物の調整が有効です。

ストレス管理

ストレスが主な原因のひとつとされているため、趣味や運動などでリラックスすることも大切です。

快適な睡眠のためにできること

歯ぎしり・くいしばりは、自分では気付きにくいものですが、放置すると歯や顎、全身の健康に影響を与える可能性があります。
就寝時のマウスピース装着や咬み合わせの調整、ストレス発散などの対策を取り入れ、質の良い睡眠を目指しましょう。

歯ぎしりが気になる方は、ぜひ当クリニックにご相談ください!

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