フレイルを防ごう!~健康を守るためにできること~

こんにちは。
岐阜柳津デンタルクリニック、歯科衛生士の飯田です。
2月1日は「フレイルの日」でした。
加齢とともに心身が弱くなり、介護が必要になる一歩手前の状態を「フレイル」と呼ぶことをご存じでしょうか?
フレイルを予防することで、健康で自立した生活を維持しやすくなります。
今回は、フレイルの原因や予防方法についてお話しします。
フレイルとは?
「フレイル」とは、加齢に伴って体や心の機能が衰える状態を指します。
「Frailty(フレイルティ)」という英語が語源で、「虚弱」や「老衰」に近い意味を持ちます。
適切な対策をすれば、その進行を防ぎ、健康を維持できるのが特徴です。
一方で、放置すると要介護状態へ進行するリスクが高まるため、早めの対策が大切です。
フレイルに陥っていないか確認しよう
次の5つのうち、3つ以上当てはまるとフレイルと判断されます。
- 体重が減少している(6か月間で2~3kg以上の減少)
- 握力が低下している(男性:26kg未満、女性:18kg未満)
- 慢性的な疲労感がある(特に理由もなく疲れやすい)
- 歩行速度が低下している(1秒間に1m進めない)
- 運動習慣がない(定期的な運動をしていない)
フレイルを引き起こす原因とは?
フレイルの原因には、身体的、精神的、社会的な要因が関係しています。
身体的な原因
- 筋肉量の減少(運動不足や栄養不足による)
- 噛む力・飲み込む力の低下(オーラルフレイル)
- 食欲の低下や栄養の偏り
特に、お口の機能が衰える「オーラルフレイル」は、食事の摂取が難しくなり、栄養不足を引き起こします。
その結果、全身のフレイルへと進行しやすくなります。
精神的な原因
- うつや認知症の影響
- 気力の低下
心の健康が損なわれると、食欲や活動量が減り、フレイルが進行しやすくなります。
社会的な原因
- 社会的交流の減少や孤立
- 趣味や外出の機会が減る
社会とのつながりが薄れると、外に出る機会が減り、身体活動が低下してしまいます。
フレイルを防ぐには?
フレイルを予防するためには、適度な運動・バランスの取れた食事・お口の健康維持の3つが大切です。
適度な運動を習慣にする
ウォーキングやストレッチ、筋力トレーニングを継続することで、筋肉の衰えを防げます。
特にスクワットや軽い階段の昇降運動は、下半身の筋力維持に効果的です。
栄養バランスの良い食事を心掛ける
たんぱく質・ビタミン・ミネラルをしっかり摂取することで、筋肉や体の回復をサポートします。
よく噛んで食べることも大切です。
お口の健康を保つ
健康な歯と歯ぐきがあれば、食事をしっかり噛んで栄養を摂取できます。
さらに、噛むことで顎の筋肉が鍛えられ、脳への刺激が増えるため、認知症予防にもつながります。
「オーラルフレイル」を防ぐためにも、定期的に歯科検診を受け、むし歯や歯周病の予防をしましょう。
フレイル予防で健康な毎日を!
フレイルは、適切な対策をすれば予防できます。運動・食事・お口の健康維持を意識し、健康的な生活を送りましょう。
特に、お口の機能を保つことは、フレイル予防において重要なポイントです。
歯科医院での定期的な検診を受けながら、毎日の歯みがきを丁寧に行いましょう。
当クリニックでも、お口の健康維持をサポートしています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください!